
不動産屋への断り方メール例文|他社で決めた・掛け持ちなど場面別
結論:不動産屋への断りは消費者の正当な権利であり、マナーさえ守れば嫌われることもトラブルになることもほぼありません。 大事なのは「早めに」「理由をぼかして」「感謝を添えて」伝えること。本記事では、内見前・内見後・申込後・他社で決めたなど場面別のコピペOKなメール例文と、角が立たない伝え方、避けるべきNG行動を解説します。さらに「断った後により良い条件へ進む」相見積もりの活用法までお伝えします。
「気に入った物件があったけれど、別の不動産屋で契約することになった」「見積もりを比較したら、別の会社のほうが安かった」——不動産探しにおいて、お世話になった不動産屋を断らなければならない場面は珍しくありません。実際、賃貸の申し込みキャンセル率は東京都で約6割と言われるほど、乗り換えや見送りは日常的に起きています。
それでも「断ると嫌がられるのでは」「角が立つのでは」とためらう方は多いでしょう。結論から言うと、正しいマナーで伝えれば、不動産屋もプロとしてあっさり受け入れてくれます。本記事では、場面別のメール例文と伝え方のコツを、当サービス(特定の不動産会社に属さない中立な立場)が解説します。
結論:不動産屋への断りは消費者の権利・マナー守れば問題なし
ポイント:契約は双方の合意で成立するもの。断ることは権利であり、早め・誠実に伝えれば嫌われません。
まず大前提として、不動産屋を断ることは消費者の正当な権利です。契約は双方の合意があって初めて成立するものであり(契約自由の原則)、一方が無理に契約を迫れるわけではありません。申し込みや内見をお願いしたからといって、その不動産屋と契約しなければならない義務は生じません。
とはいえ、不動産屋の担当者も時間と手間をかけて対応してくれています。断る際は次の3点を守るのがマナーです。
- 早めに伝える:担当者の準備の手間を減らすため、決めたらすぐ連絡
- 理由はぼかして構わない:「別の物件に決めた」「家族と相談の結果」で十分
- 感謝と謝罪を添える:対応への感謝と、断ることへの謝罪を一言
この3点を押さえれば、ほとんどの場合トラブルになりません。
断るタイミング別のコピペ例文
ポイント:進行状況に応じて適切な文面を選べば、角が立ちにくくなります。
断るタイミングによって適切な言い回しが変わります。ここでは代表的な4つの場面別に、コピペで使える例文を紹介します。
内見前の断り方(まだ物件を見ていない)
例文:
「○○不動産の○○様、お世話になっております。先日はご提案いただきありがとうございました。誠に恐縮ですが、今回は別の物件に決めることになり、お借りするのは見送らせていただきます。せっかくご対応いただいたのに申し訳ありません。今後とも機会がございましたら、よろしくお願いいたします。」
内見前であれば、担当者の負担も最小限です。シンプルに「別の物件に決めた」と伝えれば問題ありません。
内見後の断り方(物件を見た後)
例文:
「○○様、先日は内見に付き合っていただきありがとうございました。物件を検討いただいた結果、家族と相談の上、今回は別の物件に入居することにいたしました。丁寧にご案内いただいたのに申し訳ありません。機会がございましたらまたよろしくお願いいたします。」
内見後は担当者の労力がかかっていますので、感謝を多めに伝えるのがポイントです。
申込後の断り方(キャンセル)
申込後にキャンセルする場合は、より早い連絡が必須です。詳しい手順は賃貸の申し込みキャンセルの解説をご覧ください。
例文:
「○○様、先日は申し込みの手続きをしていただきありがとうございます。大変申し訳ありませんが、諸事情により今回の契約はキャンセルさせていただきたく存じます。早めにお伝えしたくご連絡いたしました。お預かりした申込金の返金手続きをお願いできますでしょうか。ご迷惑をおかけし申し訳ありません。」
「他社で決めた」の断り方
例文:
「○○様、いつもお世話になっております。検討の結果、今回は他社で契約を進めることになりましたので、ご報告申し上げます。これまで丁寧にご対応いただき心より感謝申し上げます。本来なら○○様にお願いしたかったのですが、誠に申し訳ありません。今後ともご縁がございましたらよろしくお願いいたします。」
「他社で決めた」と伝える際は、相手の会社名や条件を詳しく言う必要はありません。「他社で契約を進める」で十分です。
「他社で決めた」の角が立たない伝え方
ポイント:「他社が安かった」と直接言わず、「別の条件に決めた」とぼかすのがスマート。
「他社で決めた」と伝えるとき、もっとも気を使うのが言い方です。角が立たない伝え方のポイントを整理しました。
| NGな伝え方 | OKな伝え方 |
|---|---|
| 「他社のほうが安かったんです」 | 「別の条件の物件に決めました」 |
| 「○○社の対応のほうが良かった」 | 「家族と相談の結果、別の方針にしました」 |
| 「見積もりが高すぎて」 | 「予算の関係で別の物件にしました」 |
❌ 他社の金額や会社名を具体的に明かす → ⭕ 「別の物件/条件に決めた」とぼかす
なお、「他社で決めた」の多くは、実は相見積もりで比較検討した結果です。複数の不動産屋に見積もりを依頼し、初期費用や条件を比較した上で、最も有利な会社を選ぶことは消費者として当然の賢い行動です。相見積もりのやり方については相見積もりの基本で詳しく解説しています。
断る際のNG行動
ポイント:無視・引き伸ばし・他社の見積書をそのまま見せるのはトラブルの元。
逆に、やってはいけないNG行動もあります。これらを行うと、担当者との関係が悪化したり、トラブルに発展したりします。
❌ 連絡を無視してフェードアウトする → ⭕ 早めにメールか電話で明確に断る
無視は最もNGです。担当者は契約に向けて準備を進めているため、放置すると無駄な労力を強いることになります。また、以下の行動も避けましょう。
- 引き伸ばす:迷っているなら「保留にしたい」と正直に伝える
- 他社の見積書をそのまま見せる:金額をたたき台にするのは交渉のタブー。相見積もりのマナーについては相見積もりのマナーを参照
- 嘘の理由を言う:後で矛盾が生じると信頼を失う
掛け持ちの断り方
ポイント:掛け持ち自体は問題なし。決めた段階で、残りの会社に一斉に断りを入れるのがマナー。
複数の不動産屋を掛け持ちで物件探しをすること自体は、賃貸では一般的で問題ありません。レインズ(REINS)という物件情報共有システムがあるため、同じ物件を複数社で扱える仕組みになっています。
ただし、どこかの会社で決めたら、残りの会社にはなるべく同時期に断りの連絡を入れるのがマナーです。電話が苦手な方はメールでも構いません。
例文(掛け持ちの一斉断り):
「○○様、お世話になっております。この度、別の物件に入居が決まりましたので、今回のご紹介は見送らせていただきます。これまでご対応いただきありがとうございました。機会がございましたらまたよろしくお願いいたします。」
断った後は?相見積もりでより良い条件へ
ポイント:断りはゴールでなく「より良い条件を選び直す」ステップ。相見積もりで初期費用を大幅に抑えられます。
ここまで断り方を中心にお伝えしてきましたが、実は「なぜ断るのか」を見直すと、費用削減の大きなチャンスに気づけます。
多くの場合、不動産屋を断る理由は**「別の会社のほうが条件が良かった」**です。同じ物件でも、扱う不動産会社によって仲介手数料・保証会社利用料・オプション費用が異なります。家賃8万円の物件なら、会社によって初期費用に十数万円の差が出ることも珍しくありません。
つまり、断って別の会社を選ぶことは、決してネガティブな行動ではなく、賢く費用を抑えるための選択です。相見積もりを取れば、どの会社が最安かを客観的に比較できます。
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よくある質問
Q1. 不動産屋を断ると嫌われますか?
いいえ、マナーさえ守れば嫌われません。不動産業界では顧客が断ることは日常茶飯事であり、プロの担当者はあっさり受け入れます。大事なのは「早めに」「誠実に」伝えることです。
Q2. 電話とメール、どちらで断るべきですか?
どちらでも構いませんが、記録を残せるメールがおすすめです。電話の場合も、後から「お伝えした件」と記録に残るよう、簡単なメールを添えると確実です。
Q3. 断る理由は正直に言ったほうがいいですか?
正直である必要はありますが、詳細まで言う必要はありません。「別の物件に決めた」「家族と相談した結果」など、ぼかした表現で十分です。嘘をつくのは避けましょう。
Q4. 他社の見積書を見せて値下げ交渉してもいいですか?
控えるのが無難です。他社の見積書をそのまま見せるのは業界のタブーとされています。相見積もりを取る際は「他社にも依頼している」と伝えるにとどめ、各社の金額を自分で比較するのが正しいマナーです。
Q5. 内見後に断るのは失礼ですか?
失礼ではありません。内見は「検討のため」に行うものであり、必ずしもその物件・会社で契約する義務は生じません。ただし、担当者の労力に感謝を伝えるのがマナーです。
Q6. 何度も断ると今後断られる可能性はありますか?
同じ不動産屋で何度も内見後に断るを繰り返すと、担当者の対応が慎重になることはあります。本気で検討する物件に絞り、断る際は早めに伝えるのがおすすめです。
まとめ
ポイント:断りは権利。早め・ぼかして・感謝を添えて伝えれば問題なし。
不動産屋への断り方について、重要なポイントをおさらいします。
- 断ることは消費者の正当な権利。マナーさえ守れば嫌われない
- タイミング別(内見前/内見後/申込後/他社決定)に適切な文面を選ぶ
- 「他社で決めた」は「別の条件に決めた」とぼかすのがスマート
- NG行動は無視・引き伸ばし・他社見積書のそのまま提示
- 断る理由の多くは「相見積もりで条件の良い会社を見つけた」こと
もし今、別の不動産屋のほうが気になっているなら、それは相見積もりで比較すべきタイミングかもしれません。同じ物件でも会社によって初期費用が十数万円違うことがあります。
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